肴ンション・プリーズ!
『サケノアテ』編集部のライター、肴根(「あてね」と読むのだよ)一郎です。以後、お見知り置きのほどを!
話はさかのぼること数ヶ月前。
ロンドンから飛行機ふたつ乗り継いでようやっとたどり着いた「ウイスキーの聖地」、スコットランドのアイラ島。
島内にある8つのウイスキー蒸留所をどうやって上手く巡ってコンプリートしたろかと段取ってたら、ムムッ、ある編集者から「酒肴」をテーマにしたウェブマガジンを創刊するので参加せよとのメール!
ちょうどその時、目の前にあったアテがコレ。
銘柄はカルビーの「堅あげポテト」。フレイバーはブラックペッパー味。旅先には忘れず持って行くほど好きなのだよフフフ。好きなアテをなんでも選んで取材していいということなので、アテクシの最初の取材候補はコイツに決定!
「堅あげポテト」の最大の特徴はなんといってもその食感。「ワシワシ」と噛みごたえある音で脳内エンドルフィンも増し増し。ビールで一気に流し込むのもいいし、ウイスキーにじっくりアテるのもいい。
フレイバーは「ブラックペッパー味」がイチオシ。旅先のたいていのリカー類にはこれひとつで対応可能。「うすしお味」も甲乙つけがたいが、「旅するドリンカー」には必携品と言っていいレベルですよ!
特に「4連パッケージ」の「プッチ4」は、良いアテを見つけづらい海外旅行では小分けで開封できて大活躍。旅先で出会った人に一袋あげてもいいし、CAさんにビールをもらって機内で一袋アテるのもいい。
ということで、カルビーさんに取材を申し込んだら、「堅あげポテト」の工場は栃木県・宇都宮にあるとのこと。ムムッ、「ギョウザの聖地」! ついでに餃子店にも寄りたいな寄っちゃうかコリャ前泊でしょと取材のモチベーションもグングンあがる!
11月某日、朝8時。カルビーの広報さんと宇都宮駅前で待ち合わせ。今井美樹似。「♪アテクシ、いま〜」と心の中で歌いながら、ご挨拶も早々に一緒に新宇都宮工場に向かう。
しかし、空腹だからって「駅前の空いてる餃子店」にイージーに入っちゃやっぱりダメですよねーと、「昨夜の惨敗」について車内でひとりボヤいていたら工場に到着! さ、仕事だ。切り替えて行くでー!
工場の敷地内に入ると、まず目に飛び込んできたのはジャガイモのコンテナ群。フォークリフトがガンガン走り回って工場内に搬入しているので、土埃がモウモウと舞っている。活気があってイイねイイね!
工場の建屋入口に回ると、ゆるいカッパのフィギュアがお出迎え。清水昆画伯がデザインした1955年発売「かっぱあられ」のシンボルキャラクターとのこと。見たことあるようなないような。
そういえば黄桜も漫画家・小島功の艶っぽいカッパだったなと思ったら、どうやら最初は清水画伯が描いていたのを小島功が引き継いだらしいカッパッパ! ルンパッパ!
ということで、ポテトチップス製造課課長の飛山さんと生産支援課課長の高橋さんの案内で、「堅あげポテト ブラックペッパー味」の工程順に箱詰めまで一気に紹介だカッパッパ!
再生時の音に気をつけてね! 「赤い点」は赤外線のチェックだよ。
カルビー・インダストリアル・ミュージック!
聞けば、本日は「堅あげポテト」のラインは、お目当の「ブラックペッパー味」ではなく、2016年11月14日新発売の季節限定「鶏だしぽん酢味」を製造中とのこと。工程としては「フレイバーの味材」と「袋のデザイン」以外は同じだから、まいっか。
この新宇都宮工場では一日約60万袋、つまり12袋1ケースで一日約5万ケースのポテトチップスを製造しているとのこと。よくわからないけどたぶんスゴい数字。
別ラインでポテトを蒸してるのか(湯洗い?)、ウイスキーや焼酎の蒸溜所と同じ匂いがしたエリアがあったのもグッときたなあ。あー、面白かった!
ということで、工場見学はコレで終わり!
次回は、「堅あげポテト課」の課長さんや「堅あげポテトの創設者のレジェンド」に「ここだけのお話」を聞いちゃいます!
あ、そうそう。広報さんに教えてもらった宇都宮駅に隣接するビル内の「みんみん」に取材帰りに寄ったのだが、まったく並ばず食べられて普通に美味しかった! やっぱりいい人や!
と、アゲておこう。フライだけに。
取材・文/肴根一郎
写真/細川葉子
撮影協力/sen(レモン皿)